<季節>サンタクロースの願い事
「お前な、俺が助けなきゃひかれて死んでたぞ?



ちゃんと左右見なきゃダメだって、あんなに昔教えたのに(笑)」



シュウジは、ははっと笑いながら俺に笑顔を向ける。



「兄貴…」



「おっと着いたぞー」



シュウジの声にハッとする。



そこは、どこかの大きな家の屋根の上。



そして、俺は自分が乗っていたモノに今気づかされる。



「こっこれ…トナカイ?」



俺はそれから降りると、今まで乗っていたモノをジーと見る。



そう…俺が乗っていたのはサンタクロースのソリ。



トナカイが2匹。



ソリを引いていた。
< 90 / 107 >

この作品をシェア

pagetop