キャンティ
運の悪いことに、彼女の会社と僕の会社は取り引きがあった。


そして彼女が結婚してすぐになぜか突然取り引きを止めにしたいと相手の会社から申し出があったのだ。


担当営業だった僕はみんなから叩かれ続けた。毎日毎日 相手の会社に足を運び、何度も何度も頭を下げた。


しかし、まったく聞き入れてもらえなかった。


上司からの信頼も失い、
僕は もう限界だった。


筋違いだとは思いながらも 僕は彼女と出会ったことを後悔した。
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