キャンティ
「ポテチ!」
可奈はポテチを気に入ったらしく、抱いたまま離そうとしなかった。
「ねぇ、おじちゃん、この子は何色なの?」
俺は目の見えない彼女に細かくポテチの説明をした。
そう。
可奈は盲目だった。
俺が彼女と出会ったのは2ヵ月前、俺が会社帰りにたまたまこの病院の前を通りかかったのがきっかけだった。
ぽん…
と俺の頭の上に何かが当たる。
?
拾い上げてみると、それは小さなスポンジボールだった。
「あ!?落としちゃった!?どうしよう。」
慌てた声とともに2階の病室の窓がガラリと開く。
俺は上を見上げた。
すると、その窓から4〜5才くらいの女の子がひょっこりと顔を出した。
まずい!
俺は慌てて自分の顔を隠した。
すると、少女は言った。
「そこに誰かいるの?お〜い!」
俺は不思議に思い、帽子の隙間から彼女を見上げた。
「誰かいますか〜?」
見えてないのか?俺のこと?
「お〜い…誰かいるなら、そのボール取ってくださ〜い?」
彼女は叫び続ける。
俺は答えた。
「今、そっちに持って行くから!」
可奈はポテチを気に入ったらしく、抱いたまま離そうとしなかった。
「ねぇ、おじちゃん、この子は何色なの?」
俺は目の見えない彼女に細かくポテチの説明をした。
そう。
可奈は盲目だった。
俺が彼女と出会ったのは2ヵ月前、俺が会社帰りにたまたまこの病院の前を通りかかったのがきっかけだった。
ぽん…
と俺の頭の上に何かが当たる。
?
拾い上げてみると、それは小さなスポンジボールだった。
「あ!?落としちゃった!?どうしよう。」
慌てた声とともに2階の病室の窓がガラリと開く。
俺は上を見上げた。
すると、その窓から4〜5才くらいの女の子がひょっこりと顔を出した。
まずい!
俺は慌てて自分の顔を隠した。
すると、少女は言った。
「そこに誰かいるの?お〜い!」
俺は不思議に思い、帽子の隙間から彼女を見上げた。
「誰かいますか〜?」
見えてないのか?俺のこと?
「お〜い…誰かいるなら、そのボール取ってくださ〜い?」
彼女は叫び続ける。
俺は答えた。
「今、そっちに持って行くから!」