恋色
「赤嶺おはよう!」


隣の席の金子くんが


あたしに声をかけた。


「赤嶺さぁ、4組の高槻蒼太と仲良いんだろ?」


金子くんは浅黒い肌が


黒光りしそうなくらい


興奮しているように見えた。


「まぁ…幼なじみだけど…なんで?」


あたしは


意味のわからない


質問をされて


つい不機嫌そうに


答えてしまった。
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