恋色
「もう3年生になったんだからさ、ユメも自覚してよ。」


『アズ』がお説教のような


言葉を並べた。


しかし、『ユメ』の耳には


ほとんど話が入っていないようで


『ユメ』は自分たちの


少し前方を歩く


少年の背中に向かって


走り出していた。


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