突然の結婚
「そうだねぇ。食材もあまり無いから一緒に買い出しに行こうか」


セツナと二人だけで出かけるなんて緊張するけどその申し出が嬉しかったので頷いた。


「うんっ。行きたい」

茜が元気に返事をした。


それを見てセツナも嬉しそうにわらい


「じゃあ着替えておいで。準備ができたら行こうか」


「うんっ♪急いで準備するね」


それからは慌ただしく動いた。洗面所へと走り、自室で着替えと少しの化粧をした。


洋服は何にしようか悩んだけど結局いつも通り、重ね着をしたワンピースにした。


こうして準備を完了させてセツナが待つリビングへ急いだ。


「おまたせ！」


茜がそう言うとセツナが


「そんなに慌てなくてもよかったのに」


と言いながら頭を撫でてくれた。


両親は仕事で忙しく、寂しい思いをしていた茜にとってセツナのとった行動はとても嬉しく感じた。


思わずふにゃんとした顔で笑ってしまった。


それを見ていたセツナは一瞬驚いたような顔をしてから


「かわいいね。茜も、服も似合ってて」


そう言ってもう一度撫でてくれた。


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