突然の結婚
茜は眠さには勝てず。


「…うん」


とこたえた。


「今日は疲れたもんね。もう寝ようか。行こう」


「…セツナももう寝るの？」


恥ずかし過ぎる！でも眠いので考えるのも面倒になってきた…


「僕も眠くなったからね。さぁ行くよ」


セツナに連れられて寝室に行くことになった。


二人はお互いに「おやすみ」と言ってベッドに入った。


眠い中茜は考えていた。


政略結婚なのだから結婚は仕方がないがそれにしてもセツナは優しい。結婚式から今まで私の世話をよくやいてくれた。


9歳も下の子供の私に。なんでなんだろう？そういえばママが昔会った事があるって聞いたことセツナにきいてないなと思いながらとうとう眠さに負け、夢の国の住人となった。


茜が寝たのを確認してからセツナは彼女の体を引きよせて抱き込み、優しくほほえんでいた。


「やっと会えた。これでキミは僕のものになったね」


寝ている茜にそう囁きオデコにキスをした。


「愛しているよ、茜」


そう言ってセツナも眠りについた。


寝ている茜がこのセツナの言葉を聞くことはなかったが……


こうして二人の新婚生活初日は終わっていった。
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