イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~
「ごめんな」
…ごめん?…
どこを見ていいかわからない私は、先輩の言葉にも困ってしまう。
「本当にごめんな。大丈夫か?」
…大丈夫?もしかして、今日の溺れたこと?…
『大丈夫です。心配かけちゃってごめんなさい。本当に私ボヤっとしているから…実はあの時も、先輩の泳ぎってかっこいいなぁって見とれていたんです。私なんか泳いでも泳いでも記録伸びないし。フォームもいまいちだし。泳ぎが悪いのも水のせいにしたりなんかしてたから…』
「…違う…俺が、お前の足触ったから落ちたんだ…ごめん」
先輩の思いがけない言葉にびっくりして、先輩の顔を見つめた。