好きと言わせて
「本当にごめん。」



光はそういいながらわたしを優しく抱きしめた。



初めて抱きしめられる。



なんだか温かくって


キュンとして



落ち着く




「許さない。」



そうよ、今までわたしを苦しめたのは光なんだから。




許してなんかやらないんだから。




「どうしたら許してくれるの?」



優しく、どこか切なげに聞いてくる光。




そんな顔したって許さない。



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