好きと言わせて
「じゃ、また明日学校でな。」


そういって光は自分の家へと帰ろうとした。



光の家はわたしの家から一軒挟んだところにある。



学校から帰ると必然的にわたしの家の前が別れる場所になる。



わたしは今しかないと思った。



今告白しないと、次いつ出来るかわからない。



だってもうすぐ家なわけだし。



もし、光がなにか言い訳をして去ろうとしても引き止めることが出来る。



だって光の家はすぐ近くにあるから。




去ろうとしても家まで行けばいい。



もう、何が何でも告白してみせる。



「藤島くん、ちょっとまって。」



わたしは光を呼び止めた。


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