雨音~不器用な彼との7days~
7日目―――…

朝、暖かい温もりで目を覚ました。
目の前には涼君の顔がドアップであってビックリした。

(そっか…。昨日泣いてそのまま寝ちゃったんだ…。それにしても涼君の顔立ちキレイ…。)

手を伸ばし涼君の前髪をかきあげた。

『ん…。』

涼君は唸って眉間にしわを寄せた。

その顔があまりにも凄くて思わず笑ってしまった。

『美波、何笑ってるの??』

どうやらあたしの笑い声で起こしたみたい。

『いや、涼君の寝起きの顔が…。いつも寝起き悪いでしょ??』

『うん…。低血圧で朝はなかなか起きれない』

『大変なんだね。あたしは目覚めバッチリでよかったよ』

『いいな。うらやましいよ』

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