雨音~不器用な彼との7days~
そっと近づき濡れないように傘をさしてあげた。

『誰??』

その人はゆっくりこちらを振り向き言った。

『あたしは目の前のアパートに住んで居るものなんですけど…』

『邪魔…ですか??』

『い、いえ。そんなことはないです。ただここ最近あなたを見かけるようになって、雨の中いつも何してるのかなぁって…』

その人は答える変わりにあたしに手招きをしてある方向を指さした。

近づいてその方向を見てみると

『子猫…??』

『うん。雨に濡れたら弱っちゃうんじゃないかと心配で…』

『とりあえずここじゃなんだから子猫連れてうちに来ませんか??』

その人はコクンと頷いたので案内した。

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