雨音~不器用な彼との7days~
『何でお前が…。お前には関係ない。』

『そんなこと言っちゃっていいの??もう親に言っちゃったからこっちに向かってるはずだよ』

勝ち誇ったような笑みを浮かべて言ってきた。

『…お前ってヤツは!!』

弟の胸ぐらを掴んだ。

『こういうことしてる時間ないんじゃない。ここで捕まりたくなかったら逃げれば??でも彼女をそれに巻き込んじゃうの??』

『それはっ!!…』




あの日―――…

ファッションショーで弟を見かけた時から遅かれ早かれこうなることはわかっていた…。

だから今日美波を誘ったんだ…。

もう少し一緒にいたかった…。

でも、僕の人生に美波を巻き込むわけにはいかないんだ…。




さようなら美波…。




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