雨音~不器用な彼との7days~
『この度はわざわざ僕の絵を見に来て下さりありがとうございます。僕は小さい頃から絵を描くのが大好きでした。当たり前のように美術大学へ進み毎日のように絵を描いたり勉強したりしていました。コンクールなどに出展しているうちにだんだん僕の絵が評価されるようになりました。だけど卒業して神威 涼として書く度に注目されて絵を描くことが苦痛になり書けなくなった時期がありました。でもその時一人の女性に会いました。その人は夢に向かってまっしぐらで寝る間を惜しんで練習をしていました。キラキラ輝いて頑張っているその人を見て僕はプレッシャーや周りを気にし過ぎて楽しんで絵を描くということを忘れていました。自分の絵に自信を持てるようになったらその人に会おうと決心してひたすら絵を描きました』




『美波、前に来て』

あたしは呆然としながらも涼君のもとへ行った。

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