君の恋~夏の日記~
しぶしぶ…っつっても半分俺のせいってこともあり、俺は、お見舞いに行くことにした。
「樹里の家って本当に城並に広いんだよなぁー」
おかげで玄関に着くまでに迷いそうだ。まぁ、さすがにそれはないんだけど。
ピンポーン
一回目のチャイムでドアが開いた。
「あら、一樹くん。久しぶりねぇー」
「ご無沙汰してます」
樹里の母ちゃんはめっちゃキレイでうちの親も見習ってほしい。
「今、樹里寝てるのよ。とりあえず、上がってって?」
おばさんに促されるまま、俺は樹里の部屋に行った。
プリンと傘届けるだけのつもりだったのに。