君の恋~夏の日記~


「まだ…寝てるのね…ごめんね…一樹くん」


そうニコッと笑うおばさんは、樹里そっくりだった。


「じゃあ…俺、そろそろ帰ります。樹里によろしくお伝えください」


「ええ、ありがとう。また来てね」


あ、本を戻し忘れた…

まあ、いいか…


そう帰り道に気づいたけど、まあ、大事にはならないだろうと考えていた。



浅はかな俺にはそうとしか考えられなかったんだ。


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