君の恋~夏の日記~
「そろそろ…勉強しねぇ?」
俺が空気に耐えられなくなり、そう言うと、樹里ははっとした。
「そ…そうだよね…勉強教えに来てるんだし…」
「お…おう」
どこかぎこちないが、樹里がせっせと準備を始めた。
俺も教科書を出そうと鞄を出した。
「ね…ねぇ?一樹…それって…」
は?それって…って?
俺が手にしてるのは、数学の教科書…………って……
間違えたーーーー!!!
これって…これって…