君の恋~夏の日記~
いくらでもヒントはあったはずだ。
なのに、なんで気づかなかったんだっ…俺…
『8月6日。
隣の家の人に、挨拶にいった。
すごく優しそうな家族だった。
あーやっぱ、これって一目惚れかなぁ…。
かずき君、一樹君、一樹。
かっこよかった。
私、初恋だよぉ…どうしよう…』
『今日は初めて一樹と話した。
年下だって知ってびっくりした。
やっぱかっこいいなぁ…』
『今日は一樹と会えなかった…
もっと会いたいなぁ…
なんて、好きすぎてやばい。
明日から新しい学校。楽しみ』
こんなに、樹里は俺を愛してくれていたのに。