君の恋~夏の日記~



『おーいっ…一樹?』



あまりにも突然で、俺は樹里とどう喋っていたかも忘れてしまっていた。



「ご、ごめん…あまりにも、突然だったから………元気か?」



俺はこんなに緊張しているっていうのに、樹里は10年も会っていないことをまるで感じさせない喋りっぷりで。



『うん、すごい元気。ごめんね?勝手に番号聞いて電話しちゃった』


「いや…別にいいけど…母さんか?」



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