君の恋~夏の日記~
正直言って俺は樹里が苦手だ。
周りの皆は、
「あんな美人がお隣なんて羨ましいよなぁ…」
なんて、言うが…
なんか完璧すぎて俺はそうは思わない。
顔もスタイルもいいが、何よりいいのは頭だ。
学校始まって以来の天才で、既に有名高への入学が決まっている。
別に俺もまぁまぁ勉強は出来るが…夢のような話だ。
でも、週に三度、一時間だけの勉強は別に苦にはならなかった。
それに樹里の教えかたはそこら辺の教師よりもよっぽど上手かった。