【中編】彼女の嘘
彼女の嘘

HARUKA side

私にだってプライドはある。


それだけは、どうしても許せなくて。


貴方を信用できなくなった。


どれが本当でどれが嘘かなんてわからなくて。


迷宮入り。


貴方は、周りを気にしない人だからいいのだろう。


でも、少しは私の立場も考えてもらいたい。


どんなに惨めかなんて知らないでしょ。


貴方がいないところで泣かない夜はなかった。


苦しくて、苦しくて。


でも、気持ちは変わらなくて。



辛かった。


けど、覚悟を決めるときがついにきた。
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