【中編】彼女の嘘
「ホントにいいのか?遼。」


「うん。」


私は、彼方に意を決したように頷いた。


彼とならうまくいく。


愛情で一緒にいるのと同情だけで一緒にいるのは、どっちが楽?


私は、同情を選んだ。


お互いがお互いを労り合って。


惨めかもしれない。


でも、そんなのどうでもよかった。
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