【中編】彼女の嘘
「危ないんじゃないか?」

「ヤバいよね。」


また、祐也か美紀に会うかもしれない。


基本的に私は外でないけどさ。


今日みたいな偶然があるって事だし。


祐也が彼方の顔を覚えてないことを祈るよ。


一応、経済系の雑誌にはたまに載ってるから。


「てか、あいつは、疾風くんと仲良くないわけ?」



「普通だよ。今も連んで遊ばないよ。たぶん、連絡もしてないよ。だったら、知ってるはずだもの。」


そうだよ。


もう結構経つんだし。


一抹の不安は消えないものの今を大切にしたかった。
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