【中編】彼女の嘘
「祐也は、誰からそんな嘘聞いたの?」


美紀が優しく聞いた。


やっぱ、嘘だって思うよな。


「遼」


祐也は、つぶやくように名前を言った。


「は、遼?」


俺は、目を見開いた。


心底、驚いた。


てか、みんなも目をパチクリさせていた。


「遼に会ったの?」



確認するように聞いた。


「あぁ。俺、会った。」


祐也は、冷静さを取り戻したようだ。



「マジなのか?」


俺は、聞き返した。


「あぁ。遼に会って話しした。」


祐也は、徐々にはっきりと言った。


「嘘だろ?」


俺は、どうしても信じられなかった。


「いつ?」


美紀は、急かすように聞いた。
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