【中編】彼女の嘘
「星井専務、A会社の庄内さんからお電話です。」


って、仕事中だった。


「はい。お電話変わりました。星井です。」


『A会社の庄内ですけど....』


「はい。」



『仕事中申し訳ないんですけど....』


なんだ?


彼とは、最近よく仕事上連絡をとる。


いつもとなんか違う。


「どうかしましたか?」


彼は、仕事にまじめだ。


私用で電話をかけてくるなんてありえないような男だ。
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