【中編】彼女の嘘
『星井専務が会ってくれるって...』


亘は、興奮してるみたいだ。


「星井専務?」


『あーっと。星井 彼方さん。遼と一緒にいる男だよ。』



「なんで?」


意味がわからねぇよ。


『星井専務も話しがあるみたいだ。なんか、一緒にいるのも事情があるみたいだ。』


その人から言われたらどうすんだよ。



もう探すなって。


そんなん無理だし。


どうしよう。


「俺は....」


『疾風、勘違いするなよ。悪い話しじゃないみたいだ。』


悪い話しじゃない。


それが、動揺を鎮める。


「星井さんが暇なときならいつでもいいぞ。」


ウジウジしては、いられない。
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