【中編】彼女の嘘
「なんとなくしか聞いてなかったし....それに、おまえらすぐに結婚するからいいだろうって思ってたんだ。」


納得だな。


義理で結婚するほどバカな男はいない。


それに、ふんわりした状態の話しをできないよな。


「俺って、遼に....」


疾風くんは、落ち込みすぎだ。


いつも近くにいた彼女を傷つけてたんだからな。


「疾風、遼はお前を嫌いになりたくないから行方をくらましたんじゃないのか?」



庄内くん、なかなかわかってるな。


「遼は、自信がないんだよ。けど、疾風くんが好きだから別れたくない。とりあえず、冷却期間が欲しかったんだ。」


もう、その冷却期間も終わりだ。
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