【中編】彼女の嘘
「遼は、答えを出したんですか?」


またしても、庄内くん。


「どうだろう?ただ、最近はすっきりした顔をしてる。だから....そろそろじゃないか?」


「じゃあ、遼は....」


「疾風くん、遼を迎えに来てくれないか?」


遼は、待ってる。


たぶん、自分からは戻れないだろう。


「えっ?」


「遼は、疾風くんが来るのを待ってる。いつも君の好物ばかり料理してるよ。」


「料理?」


疾風くんは、遼が料理してるのかと驚いてる。


なぜだ?


「あぁ。遼は、家事全般をやってくれてるんだ。君にしたいことを俺にやってるんだよ。」
< 62 / 82 >

この作品をシェア

pagetop