Boy Friend


「まっ、とにかく
レストラン行こ」



ほらっと、あたしに
手を差し出してくれる。



「ありがと・・・」



ギュッと、握ってみた。



さっきまで冷たかった
手が、温かくなっていた。




「手、冷たいよ?」



あたしの手を握り返して

そう言う。




「温めてよ」




ちょっとワガママ言ってみた。




「しょーがねーな!!」



あたしの手をとって、
自分のホッペにくっ付ける。






すっごく、温かかった。








このぬくもりが、

ずっと感じられますよーに!







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