Boy Friend



「・・・・・遅い」






「・・・・・え?」




屋上の貯水タンクの上。


彼は冷たい目で
あたしを見た。







「ごめん、ごめん!!」


秋本くんがタンクの上に
座って、本を読んでいる
男子に謝る。





「で・・・・・・

あんたが芦田楊?」




男子はタンクの上から
見下ろすようにあたしに
聞く。



「・・・・は、はい」




「ふーーん・・・・

なるほどね・・・」





何がなるほど?!





「俺と付き合え」




「・・・・はい?」




え!!?


え!!!!!!??




ええーーー!!!!!!!






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