俺様執事に全てを奪われてⅡ
別に、そんなに変わってないだろ

根本的な考えなんて変わってない

ただ、俺の隣にあいつがいるだけ…それだけだ

乙葉の傍を離れたくない

離れないためにどうしたらいいのか? 

最近の俺はそればかりが思考中心になっている

俺は腕時計で時間を確認した

「どうした?」

「あ…いや、もう少ししたら帰ろうかと」

「はあ? まだ来たばっかじゃん」

木下が、目を丸くした

「あいつが待ってるから」

「かあ…お前、ほんとにどうした?って感じだよな。今度、奥さんに会わせろよ」

「嫌だ」

「え?」

俺の言葉に、ナツが驚きの声をあげる

「だって、お前らに合わせたらアイツの目が汚れる」

俺はそう言うと、もう一度時計を確認した

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