俺様執事に全てを奪われてⅡ
友人同士の飲み会で、わたしは元の口から…そう言われたのだろうか?
我儘お嬢様だと、元が言ったのだろうか?
『だから、浮気ができるのねえ』
鈴村先生の言葉が脳内でリピートされる
「…って、浮気してんじゃん」
わたしは、むかっとした
そうか…浮気をしているから、わたしが見ていた雑誌を見て、焦ったのか?
過剰反応をしたのだな?
わたしは、ガウンだけを軽く羽織ると、ベルトを締めた
携帯を持ったまま、ベッドから離れると、部屋を飛び出す
元が使っている執事の執務室の前に立つと、ノックもせずに力任せにドアを開けた
机と向かい合い、パソコンと睨みあっていた元の顔が持ち上がった
「乙葉? どうした?」
「携帯」
わたしは、携帯を元に見せるとスタスタと部屋の奥へと侵入した
「いくら家の中だからって、そんな下着同然のような格好で歩きまわるな」
「鈴村先生から、電話があったぞ」
「あ? さっき会ったのに、なんで電話なんかしてくんだよ」
「知るか」
わたしは携帯を投げるように、乱雑に元に渡した
「乙葉、怒ってる?」
「別に!」
「何だよ、どうして不機嫌なんだよ」
「知るか」
わたしはぷいっと元から視線をそらすと、すぐに背を向けた
「ナツとは何もないぞ」
「あっそ」
「何を怒ってるんだ」
わけがわからないと言わんばかりの元が立ち上がると、わたしの近くに寄ってきた
「寝る」
「じゃあ、部屋まで送るから」
「一人でいい」
「そんな恰好で歩きまわるな。部屋まで俺も一緒に行く」
元がわたしの肩を抱いた
その手で、浮気相手の女にも触れているのか?
我儘お嬢様だと、元が言ったのだろうか?
『だから、浮気ができるのねえ』
鈴村先生の言葉が脳内でリピートされる
「…って、浮気してんじゃん」
わたしは、むかっとした
そうか…浮気をしているから、わたしが見ていた雑誌を見て、焦ったのか?
過剰反応をしたのだな?
わたしは、ガウンだけを軽く羽織ると、ベルトを締めた
携帯を持ったまま、ベッドから離れると、部屋を飛び出す
元が使っている執事の執務室の前に立つと、ノックもせずに力任せにドアを開けた
机と向かい合い、パソコンと睨みあっていた元の顔が持ち上がった
「乙葉? どうした?」
「携帯」
わたしは、携帯を元に見せるとスタスタと部屋の奥へと侵入した
「いくら家の中だからって、そんな下着同然のような格好で歩きまわるな」
「鈴村先生から、電話があったぞ」
「あ? さっき会ったのに、なんで電話なんかしてくんだよ」
「知るか」
わたしは携帯を投げるように、乱雑に元に渡した
「乙葉、怒ってる?」
「別に!」
「何だよ、どうして不機嫌なんだよ」
「知るか」
わたしはぷいっと元から視線をそらすと、すぐに背を向けた
「ナツとは何もないぞ」
「あっそ」
「何を怒ってるんだ」
わけがわからないと言わんばかりの元が立ち上がると、わたしの近くに寄ってきた
「寝る」
「じゃあ、部屋まで送るから」
「一人でいい」
「そんな恰好で歩きまわるな。部屋まで俺も一緒に行く」
元がわたしの肩を抱いた
その手で、浮気相手の女にも触れているのか?