昼休みに、あなたと。
勝手に失恋したあの日以来、私は図書室に行かなくなった。

…行けるわけない。
先輩の事を考えるだけで胸が痛いのに、今までと同じ様に話したり、笑ったりなんて私にはできないから。

先輩は時々しか図書室に来なかったから、私が図書室に行かなくなることで何かが変わるとは思えない。

だけど
「先輩が好き」
という気持ちをちゃんと整理するためには、この気持ちを思い出にする努力をしなくちゃダメなんだ。
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