喫茶店王子



はぁぁぁぁ〜…



「もぅ!!朝から美人がため息ついたらどうしたの〜って男子どもがくるわよ!」



「ンなこと言ったってえ…」

そんなこと言われたって…あたしには何もできないんだってばあ…


「もうやだ!!!」


机に伏せたあたしを見て美華はツンツンあたしをつついてた。


「ンも〜しょうがないなあ!聞いてあげるから、話してみなあ??」



美華がスッかけてもあたしが反応なしだから、あたしが落ち込んでる理由を聞こうと思ったんだ。



「あのね、っと…その前に!この話は誰にもいっちゃダメだよ!」


あたしがそう言うと美華は
「もち!!」

ニコッと笑って言った。


あたしはいつもこの笑顔に励まされる


可愛い美華の顔がさらに可愛くなる瞬間


あたしはその笑顔を尊敬する

あたしもあんな風に笑えたら…

素直だったら…



「えっ!ちょっ!ちょっとお麻妃〜なんで泣いてんの〜」


「え?」


あたしはほっぺたを触ってみた。

すると、手に生暖かい水滴がついた


あたし、


泣いてたんだ…


「麻妃?あたし、聞かない方がいい??」


「いっいいよ!むしろ、聞いてほしい!!」

あたしには今、助けが必要だ。

「ぷっ!なにむしろって〜」

「ンじゃあ、話すよ??」


「うん」


そしてあたしは、剛ちゃんに恋をしたときのことから今までのことを全部話した

< 9 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop