記憶の欠片



すると






《おっ、おとうさーん》






会話を遮る様に、

少し離れた所から

こちらに呼び掛ける

女の子が立っていた!





《おぉー。今、行く》





そう言うと

嘉幸は

更に顔をニヤニヤさせながら




「高校生になる娘だよ」




「じゃあな。

晴久、頑張れよ!」






そう言うと、



ポン・ポンと




軽快に肩を2回叩くと

娘さんの元に、嘉幸は歩き出した。




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