オンナの園
『あのね、髪の毛、巻き巻きしている、時間ないと思うんだぁ。もう時間、過ぎてるし、みんな、待ってるから。』

大きな、いや、マスカラをたっぷり、つけた目で、あやかが、小さな声で、つぶやいた。


『まだ、化粧、終わってないから〜』


はぁ〜!?

誰がみても、もう完璧な化粧だって!!

あと、どこをどう、塗りたくるっていうの!?


もう、スゴイよ。


私は、あまりの恐ろしい、あやかの言葉に


『うん、わかった…下で待ってるから。』


そう、言うしかなかったぁ。

…というか、言葉がなかった。



笑顔でみんなのもとへ


『アハハハハッハハッ…』


『二人共、もうすぐだから、待ってよう。ねっ。』


それから、10分後、ようやく二人が降りてきた。


んん…??

化粧、さっきと何にも変わってないし。

この二人、どこをどう、塗ったんだぁ?


謎だぁ…
< 20 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop