オンナの園
そのオンナはうるうるした瞳をもっと、もっと、うるうるさせて、獲物を狙っているんであろう。

…そう、あやかだ。



男子が木とかぶってて、全く見れる状態ではない。


仕方ない、しばらく二人の会話をコソコソ聞くことにしょう。



『こんな、所に呼び出して、ごめんなさい。ウフッ』

『いいんだけど…何?』


男の声…誰?だったかな?

『私ね、あやかぁ、今日ね、あなたを見てから、この人、素敵って思っちゃって、もう、いても、たっても、いれなくて、あやかねぇ、自分の方から、こんな、はしたないこと、言ったこと、ないんだけど、チャイルくん、あやかの(シモベ)になってほしい…のん?』



『僕があなたの(シモベ)?ですかぁ?
考えておきます…』



はぁぁぁぁぁ、シモベ!?


普通、付き合ってください的な事いうよね?


いらぬ事を聞いてしまった。



あやかは、女王様…なのね


チャイルくんも、すぐに断ったら、どうよ!!



とみ子には、言え、言えないよ。


明日返事なら、また覗きにくるかぁ。ウフフ。

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