オンナの園
『かおるん、待った?連絡くれるの、早くてびっくりしたよ、どうしたの…?』


『私ね、今ね、本当は彼がいるの。』


『あ、そうかぁ。』


『わざわざ、それを言うために?』


『でも、彼と距離をおいてる…』


『なに?倦怠期?』


『うん。』


『その…刺激に…僕?』


『そういうつもりじゃあ…』


『まさか、彼に僕のこといった?』


『うんん…』


『じゃあ、僕がかおるんの事を好きになる前に、彼のとこに行ったほうがいい。僕は、刺激材にはならないよ…』


『………』


『僕がいうのも、変かもしれない。きっと、かおるんの事、一番わかってるのは、彼だと思うなぁ。』


そういって、妻夫木くんは、かおるんの頭を撫でた。


『ありがとう。言ってみてよかったあ。』



そう言葉を言い残し、ニノのもとに向かった。



かおるん、忙しいなぁ。



『ニノ、ニノ…』


『かおるん、距離をおくんじゃあ…』


『かおるんの事…スキ?』

『うん。』


『これからも仲良くしてくれる?スキでいてくれる?』


『うん。』



二人は見つめ合い、可愛く唇を合わせた。



『かおるん、いつまでも、一緒だよ…』


かおるんの瞳からは大粒の涙がこぼれだした。



ニノはきっと心の中で気付いていたのかもしれない。



かおるんの、ほんの少しのウワキゴコロを。。。



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