壊人間
「電話にも出てくれないし、どうしようと思ったよ。君と話がしたかっただけなのに」
















まさか。














まさかそんな。















「でもこれで話が出来るね」
















私は涙が溢れて止まらなかった。













その場に崩れ落ちるように座り込んだ。














「おっと。話しをする前に、



お仕置きをしなきゃ。



俺の電話を無視し続けた罰だよ」














警察官は近くにあったホッチキスを手に取り、泣きじゃくる私の口に押し込んだ。






頬を挟む様に。








針が出る方を口の中に入れて。













私はあまりの恐怖に涙が止まった。











ただただ震えるだけだった。











「そんなに震えてどうしたんだ?



君が悪いんだろ?



俺を毎日無視してさ。



許して欲しいかい?



だったら『許してください』って言えよ。



そうしたら考えてやるからさ」












私は震えて言う事の聞かない体で、首を大きく横に振った。
















「そうか。じゃあ仕方ない。













お仕置きだ」












バチン!!!!













口内に鉄の味が広がる。











私は、声にならない悲鳴を上げた。
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