こっちむいて伏見!

「うん、そう」


笑顔で答える先輩にアタシは
ちょっと嬉しかった反面、

ズル休みだったから
バツの悪いような顔をしてしまった。


それに気づいた先輩が苦笑しながら言った。


「…もしかして、ズル休みだったりして?」


う。鋭い。


「…あ、えっと…」


アタシが戸惑い、うつむいて返事に困っていると


「まぁ、昨日のクラブもあんなやったしな、
なんとなく気になったっていうか。
まあ、オマエが元気なんやったらええねんけど…」


先輩は笑顔でそう言ってくれた。


「えへへ」


そんな風に言われるとなんとなく恥ずかしくなってしまう。

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