こっちむいて伏見!


「スミマセン…」


一応、謝る。

アタシが悪いのかどうかわかんないけど。


そして先輩はふっと笑って続けた。

「…まあ、でもなぁ、
結果、コレやろ?あかんやん…」



そんなに情けないって感じで言わなくてもいいじゃない。


「じゃ、先輩はもっとすごい点取れるんですか?」


アタシはムッとして聞いた。



すると伏見が横から


「何、失礼なこと言うてんねん…。
オマエ知らんのか?
先輩ってめっちゃ勉強できるんやで?」



あ、…。
そうなんですか…。


アタシはそう言った伏見から
先輩のほうへ視線を向けると
彼はふふんと自慢げに笑いながら言った。


「もちろん、
俺は1年生のときから全教科90点以下は取ったことない」


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