こっちむいて伏見！

「えっ！？
コイツと…！！
それはちょっと…！」


さっき、力なく返事したくせに
伏見は急に大声で先輩に詰め寄る。


「ちょっと！
アタシやったら不満やって言うん？！」


アタシはあまりの彼の態度の豹変ぶりに、
思わず先輩に詰め寄る伏見の後ろから彼のシャツを掴む。



「おいっ！離せやっ！」


「まぁまぁ…、
深草はその手を離して、
伏見もそんなこと、言わない」


先輩が両手を振ってアタシたちをなだめる。


アタシはむくれながらも先輩の言うとおり、
伏見を離す。


そして
伏見はがっくりとうなだれてため息をつく。