こっちむいて伏見!


「あの、…これ…?」


これってプレゼント?
アタシに?

プレゼントだよね?

ホントに?


うれしい、すごく。


でも。

どうして…?


「…こないだ…のときの、
髪の…お詫び。
あ、だからってちゃうからな!
勘違いすんな!」



彼はそう言いながら焦って両手を振る。


まだアタシ何も言ってないのに。

なに勝手に否定してんのよ。



「…その、俺が変なこと言ったから、
結局、あんなことになって…。
あのときもなんでか俺、
イライラしてたから、
多分八つ当たりみたいな感じで言ってしもたんやと…。
思うねん…」


「…伏見…」







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