こっちむいて伏見!

文系のクラブはおとなしい。


まして電脳部なんか、
普段から何やってんのかわからない。


存在さえ知られてないことが多い。


まあ、
わかってないのはアタシだけかもしれないけど。

でも
マユコもわかんないって言ってたっけ。


どちらにしてもそんなクラブなら夏休みの活動なんかあるわけない。



アタシは再び壁にあるカレンダーの日付を数えてみる。


二学期まであと何日だろう…?



いち、にぃ、さん、よん…。



RRRR…、

あれ?携帯?

アタシは携帯に手を伸ばして着信を確かめる。


誰だろう?


先輩?


「元気?」


電話の向こうで明るい先輩の声が聞こえた。


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