こっちむいて伏見!


------------------



「あー…、
疲れた…」


伏見は四条大宮の駅のベンチで伸びて言った。



アタシは彼の隣に座って彼の顔を覗き込む。




「うん、…疲れた」


そして彼に同意する。


「そうか?
そんな風には見えへんけど?」


「でも本当に疲れてるもん」


たぶん、
そう見えないのは彼と一緒だからそう見えるだけだろう。

でも
今日は本当にいろんなことがあったから
家に帰るとどっと疲れが出るんじゃないだろうか。



< 213 / 378 >

この作品をシェア

pagetop