こっちむいて伏見!


「な…何がおかしいんですか!」


必死になる伏見。


「いやいや、
深い、意味はあらへんから」


藤森先輩はお腹を抱えて笑っている。

そして先輩はそのまま、
笑いながら伏見の肩に腕を回す。


その瞬間、
シャッターを切る。




「えっとじゃ今度は3人で撮りましょう!
先輩、タイマーセットしてください」


そしてアタシは先輩に笑いながらカメラを返した。



「そやなぁ」


先輩はタイマーをセットしながら言う。



「ほしたら、いくで?
ハイ、イチ足すイチは?」


「にぃっ!」



いつまでも、
こうして笑っていられたらいいのに。


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