こっちむいて伏見!
教室を出て行ったものの行くところもなく。
アタシはとりあえず、
トイレへと駆け込み個室のドアを思いっきり閉めた。
そして
天井を眺めながら思い出していた。
マユコがアタシにさっき言ってた言葉。
『もうさぁ、
あんな面倒で煮え切らへん奴
放っといて先輩とくっつけばええんちゃう?』
…先輩はアタシの気持ちをいつも一番に考えてくれて。
でも。
伏見は…。
わからないことだらけ。
先輩よりも一緒にいるはずなのにわからない。