こっちむいて伏見!
・もつれた糸を解いて
相変わらず、
アタシは伏見とまともに口もきいていない。
クラブにも行っていない。
今日でもう何日になるだろう。
行っても行かなくても伏見にとってはどうでもいいことだろう。
先輩とアタシが付き合うって決め込んで。
クラブに行かなくても口をきかなくても同じクラスである限り、
自分の席から伏見の背中が見える。
そしてまた何か投げつけてやりたい衝動にかられてしまう。
腹が立つのか、
哀しいのか、
悔しいのか、
わけがわかんない。
アタシがそんなこと考えていると伏見のほうが振り向き、
アタシを見た。