こっちむいて伏見!


アタシはそっとドアのところから、
教室の中を見て先輩の姿を探した。



いないのかなぁ。



いないことに少しホッとしている自分。


まだ付き合うことに躊躇ってるのかな。


ううん、
そんなことはない。


でも。

やっぱり先輩の姿を見つけることができなかった。


出直したほうがいいかな…。



そう思った時、
後ろから声がした。



「あれ?深草?」


あ、先輩だ。


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