こっちむいて伏見!


「いってきまあす」


それでもアタシは玄関のドアを開ける。


ずる休みなんて性に合ってない。


外の冷たい空気に一瞬ぶるっと震える。


はあ、
っとすると息が白い。


京都は盆地だからか、
とても寒い。


そのうえ、
ここは西の方で市内って言っても河原町から結構離れてるし、
市内よりももっと冷えているだろう。



緑には霜が降りている。

それは太陽の光でキラキラと光っている。


もう、そんな季節なんだなあ。


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